ptとpxの換算
pt(ポイント)とpx(ピクセル)って、似ているようで違う、それとも実は同じかも?という疑問を抱いている方も多いと思います。今回のコラムはその謎に迫ります。
1ptは、1インチを72分の1したサイズのことです。
1pxとは、1画素のことでサイズは解像度(ppi:ピクセルパーインチ)によって異なります。
一般的な話として、印刷の解像度の場合は、300~360dpi(印刷の場合はピクセルではなくドットパーインチで表現します)が普通で、
ディスプレイモニタなどのスクリーン解像度の場合は、72ppiが普通というのがあります。
最近は144ppiだったり、216ppiという高精細なものもありますが、一般的に72ppiなので1インチあたり72pxということになります。
つまり、pxもptの1インチを72分の1したサイズということで同じということになります。
ところが、です。インターネットでpt、px換算で検索してみると、1ptは1pxではありません。
どうやらWindowsのOSが、96ppiの解像度なので、72pt=96px(1pt=1.33px)とされているようです。
一体、どっちが正しいのでしょうか?それを確かめるため実験をしてみましょう。
htmlのスタイル指定で10ptのフォントサイズと10pxのフォントサイズを指定して比較してみましょう。
まずは、10ptから
これは、style=”font-size:10pt”を指定した文字サイズです。
次に、10pxの場合です
これは、style=”font-size:10px”を指定した文字サイズです。
さて、皆さんの画面ではどうでしょうか?
私の、Windows10のパソコンで見る限り、10pxの方が小さく見えます。やはり、72pt=96px(1pt=1.33px)説が正しいのでしょうか?
10ptと
これは、style=”font-size:10pt”を指定した文字サイズです。
13.3pxを比較すると
これは、style=”font-size:13.3px”を指定した文字サイズです。
見事、同じサイズですね。どうやらWindows環境では、72pt=96px(1pt=1.33px)説で間違いないようです。
私の所有しているAndroidのスマートフォンでも、72pt=96px(1pt=1.33px)になっています。
iOSの解像度は様々ですので、電器屋さんで確認させていただきました。結果はどれも同じ72pt=96px(1pt=1.33px)でした。
1pt=1pxは間違いで、正解は72pt=96px(1pt=1.33px)でした。ようやくスッキリしました。