しし座流星群は極大日からどれくらずれるとどれくらい見える流星の数が減りますか?
昨日はしし座流星群の極大日でしたがあいにくの天気でした。今日と明日リベンジしようと思います。しし座流星群は極大日からどれくらずれるとどれくらい見える流星の数が減るかChatGPTに聞いてみました。答えは以下の通り。
ざっくり言うと、
極大から1日ずれると流星数は約6割、2日で4割、3日で2~3割程度
というイメージです(「普通の年」のしし座流星群の場合)。
もう少し数字で整理しますね。
前提:ふつうの年のしし座流星群のピーク
国立天文台などが出している「主な流星群」の表では、
しし座流星群の活動は 11月6日〜30日、極大は11月18日頃、極大時ZHR≒10 とされています。国立天文台+1
ここで出てくる ZHR は「理想条件(空が暗くて放射点が天頂)のときに、1時間あたり何個見えるか」の指標です。
年間平均プロファイル(どれくらいの幅でピークなのか)
レオニッズの“年間平均”的な活動曲線をまとめた論文では、
しし座流星群の「通常の年のピーク」の落ち方が
ZHR = ZHRmax × 10^(B × Δλ)
という形で近似されていて、B ≒ 0.2 /度 という値が示されています。dutch-meteor-society.nl+1
太陽黄経の1度 ≒ カレンダーの日付でほぼ 1日 なので、
「極大日から何日離れるか」で ZHR がどれくらい落ちるかが計算できます。
極大からのズレと、流星数の減り方(目安)
B≒0.2 を使った「相対的な目安」はこんな感じです:
| 極大からのズレ | 係数 10^(−0.2×日数) | ピークの何割? | ZHR=10を例にすると |
|---|---|---|---|
| 0日 | 1.0 | 100% | 10個/時 |
| ±1日 | ≒0.63 | 約6割 | 約6個/時 |
| ±2日 | ≒0.40 | 約4割 | 約4個/時 |
| ±3日 | ≒0.25 | 約2~3割 | 約2~3個/時 |
| ±4日 | ≒0.16 | 約1~2割 | 約1~2個/時 |
| ±5日 | ≒0.10 | 約1割 | 1個/時前後 |
※「係数」は 10^(−0.2×日数) で計算したおおよその値です。
ポイント:
- 極大日ど真ん中 → 条件が良ければ 10個/時(ZHR基準)程度。国立天文台
- 1日ずれたら → だいたい 6割くらいに減る。
- 2日ずれたら → 約4割。
- 3日以上離れると → 「たまに流れるかな」レベルになり、
背景の散在流星と区別しにくくなってきます。
実際の肉眼での「見える数」は、
- 放射点の高度(深夜~明け方ほど有利)
- 空の暗さ(南伊勢や度会ならかなり有利)
- 観測者の視野の広さ、休憩の有無
などで ZHR の 3~5割くらいになることが多いので、
例えば「極大から1日ずれ・ZHR=6」の年なら、
人間が実際に見る数は 1時間あたり2~3個くらいが目安になります。
例外:大出現・流星雨の年
- 1999年・2001年などの「流星雨」の年は、
ダストトレイルごとの鋭いピークが重なるため、
数時間単位で数が激変します。adsabs.harvard.edu+1 - その場合、「極大から1日ずれたら何割」ではなく、
予報された「時刻」から数時間ズレるだけで
見える数が1桁・2桁変わることもあります。
ただし、直近のしし座流星群は「普通の年」に近い活動と考えられているので、
上の “1日ずれで6割、2日で4割…” のイメージでだいたいOKです。
まとめ(観測計画の感覚)
- 本気で狙うなら極大日~その前後1日(−1〜+1日)が勝負。
- 前後 2日くらいまでは「雰囲気を楽しむ+たまに流れる」 レベル。
- 3日以上離れると「しし座流星群だけに期待する」のは厳しく、
他の流星群や散在流星込みで「星空をぼんやり眺める日」になります。
なるほど、一日ズレると意外と減るのですね。結局、両日ともしし座があがってくるころは雲がかかってしまいました。




